グッドキャリアプロジェクトグッドキャリアプロジェクト

本サイトは厚生労働省の表彰事業「グッドキャリア企業アワード」を通じて、企業や働く方に自律的なキャリア形成について発信するためのサイトです。

大賞

【評価のポイント】

地域における農業全体の成長を目指し、
経営者と社員が横並びの関係でキャリア育成


  • 代表取締役
    服部 忠

    経営者からのメッセージ

    今、農業は大きな問題を抱えています。農家の高齢化による担い手の減少に伴い、耕作放棄地は増え続けています。「地域農業を支える次世代農業者の育成」が我々の課題であり、地域農業の課題でもあります。この度の受賞が農業界のイノベーションに繋がると信じています。
  • 企業概要

    ●事業概要:農産物の生産及び販売
    ●業種:農業
    ●所在地:愛知県丹羽郡
    ●従業員数:15人(男性9人/女性6人、うち非正規雇用6人)
    ●平均年齢:28歳
    ●創業年:創業1960年(法人化1999年)

  • 人事・総務部
    服部 都史子
    担当年数:4年

    キャリア形成支援担当者紹介

    ●キャリア形成支援の取組をして良かったこと
    最初は「自分が変わること」へ大きな抵抗があった職員たちでしたが、互いに教え合い学び合うことで意識が変わり自身の可能性を信じるようになってくれたことです。
    ●キャリア形成支援の取組で苦労したこと
    思い浮かびません。彼らは地道な努力や継続が必要なことにも懸命に取り組んでくれました。その姿に、こちらが突き動かされた程でした。

取組をはじめたきっかけと
これまでの経緯

弊社の掲げる経営目標は「100年企業を作る」です。町の農家は急速に減っており、弊社の中から次世代後継者を輩出することが必須です。農作業だけでなく、地域を担う意識の醸成を踏まえた教育をする必要がありました。技術力と人間性を研き信頼される人となること、組織を束ねる力や経営感覚を養うことを目指し、教育を最優先事項と位置付けて経営コンサルタントの指導を仰ぎ、経営者も職員と横並びの関係で共に学んできました。

具体的な取組

  • 誰もがリーダー!
    共に学ぶ環境づくりで成長をサポート

    社員教育の基礎として、コンサルタント指導の下、全員が同じ教育(日本CL学会の講座)を受講しています。目的を明確にし、起きている事実を認め、目的に沿った行動により達成していくこと。他者の支援を認め行動でお返しすることを学び、より建設的な対応ができるよう取り組んでいます。
     年二回の社長面談では、自分で課題を見出すことを促し、会社が期待していることを伝えた上で今後の成長目標を明確にしています。目標発表会を行い個々の目標を共有し、成長の可視化に力を入れています。
     技術的に必要な免許、資格については費用負担も含めて全面的にサポートし、技術や栽培の専門性を高める研修は講師を招いて自社企画しています。
     農業分野にとどまらず、人材育成研修の受講や経営継承、独立就農も視野にいれ経営研修も行っています。「農の雇用事業」を活用し、若手社員と中堅社員が組むブラザーシスター制を展開。指導力や技術力の向上を目指しています。

取組の効果

  • 社員教育の基礎を一本化、教え合い学びあう文化の実現

    社員教育の基礎を一本化し、全員が同じ教育を受けたことにより、仕事における価値基準を一つにすることができました。弊社の教育は「自分ができる」ことを目標としておらず、「教えた人ができる様になる」ことを目標としているため、研修の報告や感想文の提出を通してアウトプットし、繰り返し挑戦する粘り強さが生まれました。互いに教え合い学ぶことで業務の中でもサポート体制が整い残業時間の削減、繁忙期にも休みが取れる体制が整いました。職員が主体となり職場体験の受け入れや、研修のアシスタントを務めるなど精力的に取り組む姿が見られます。

今後の課題と展望

  • 多様な働き方を認め必要とされ働く環境の実現を目指して

    古くから何千年も継承されてきた農業は多様な働き方ができ、どの世代でも活躍することのできる仕事です。シニア世代や子育て中の女性にも活躍の場を創出し、引き続き誰もが必要とされ働く環境づくりに力を入れていきたいです。
    その基礎となるのが経営理念であり、ここ数年の取り組みから、全ての職員にキャリア支援は必要だと実感しました。農業を通じて様々な世代が関わり時代に合わせて柔軟に対応していきたいです。

社員の声

  • Q1 自身のキャリアを考えるきっかけ(制度・出来事など)とは?
  • Q2 その後、取り組まれたことや起こった変化とは?
  • Q3 築いたスキルを今後どう活かしていくか、または将来ありたい姿とは?

  • 作業統括部長
    水稲部門主任
    高須 輝

    会社の勧めで日本CL(建設的な生き方)学会の基礎講座を受講し、自身の欠点を認める様になりました。それまでの私は物事を継続し、やり切ることが苦手で行動も雑な一面がありました。丁寧な行動を心掛け積み重ねることで周りの評価も変わると学び、挑戦しようと思いました。

    朝早く出社し事務所のトイレ掃除をすること、お世話になった方へ葉書を書くことに毎日取り組んできました。その継続した結果、「信頼できる人」という評価を頂き現場統括という重要な部門を任せてもらうようになりました。

    会社にしていただいた研修により今の私があります。今後も自分を高める努力を惜しまず、学んだことを部下の育成に役立てていきたいです。そしてお世話になっている地域に貢献し、周りの方を笑顔にする人になっていきたいです。


  • 生産・品質管理部
    主任
    森井 和幸

    「経営は逆算である」と経営研修で学びました。何度か転職をしてきましたが、このような研修をさせてくれる会社はありませんでした。「経営を知らないから仕事がつまらない」と先生がおっしゃるように、経営を学んだことで仕事に向かう意識が変化しました。

    研修ではインプットするだけでなく、アウトプットしながら実践的に身に付けることを一貫としており、前述の経営研修を自社開催しています。受講者に教えることで、深い知識や、自分の言葉で分かりやすく伝えるにはどうしたらいいかと考えることで自身の成長にも繋がっています。

    転職で得た他業種の経験と、この会社で学んだ経営スキルを活かして、社内の改善活動や品質の向上に努め、さらには新しい農業のスタイルを形作ってみたいです。多様な働き方として個人的にも事業展開に挑戦してみたいと思っています。

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